社長のブログ
小さい “つ”

先日、「小さい "つ" が消えた日」という本を読みました。
絵本や童話のようなストーリーですが、とても素晴らしい本でした。
2年ほど前にちょっと話題になった本だそうです。
50音村では、その日それぞれの文字がそれぞれに色々な主張をしています。
“あ”さんは「俺は日本語でもアルファベットでも先頭なんだから一番偉いんだ」と威張ったり、“の”さんは「自分が一番多く使われている文字なんだから一番偉いんだよ」とか。
それぞれの文字達は自分こそが一番なのだと主張しますが、結論は出ません。
ただ、一番役に立たなくて駄目なやつははっきりしているよねと誰かが叫びました。
「誰が一番えらいかはわらないけど、誰が一番えらくないないかは知っているぞ。それは小さい"つ"さ。だって彼は音を出さないからな。そんなの文字なんかじゃないよ」と。
確かに「っ」は目立たない地味な存在ですね…
そんなふうに、みんなから馬鹿にされた小さい“つ”は次の朝、突然50音村から姿を消してしまいます。
すると、次の日から・・・
役に立たずいらないと言われていた小さい“つ”がいなくなると「訴えますよ」が「歌えますよ」に、「根っこを食べる」は「猫を食べる」になってしまうなど街中大混乱になってしまい、その時初めてちいさい"つ"の大切さと役割をみんなが実感します。
人もそれぞれに特徴や能力、長所・短所を持ちながらも、みんな欠け換えのない存在で、お互いに補い合いながら、色々なことが成り立っているのだということを改めて教えてくれた素敵な一冊でした。
着眼点が凄いなと思いましたが、実はこの本の著者は日本人ではなく日本語に精通したドイツ人の方とのことです。
日々の当たり前の世界に疑問も感じずに浸かっていると意外に重要なことに気が付かなくなっているものなんだな、ということも教えてもらいました。
